第76回日本温泉気候物理医学会総会学術集会(2011.5.13) 会場:霧島国際音楽ホール・みやまコンセール サウンドヒーリング協会理事長 喜田圭一郎 昭和大学名誉教授 中村泰治
要 旨
音は情報を持つ振動エネルギーである。空気中を秒速340mで伝わる音も水や固体の中では4倍以上も早く伝わる。約70%の水と骨で構築されている人体に対する音の影響は極めて大きい。糸川英夫博士の発案から始まり喜田らが考案した小型体感音響は良質の音響振動を体に伝え体液と共鳴し全身の細胞を活性化し心身は正常に整うことが期待される。
目 的
小型体感音響の利用者の感想に体が軽くなった、化粧がのりやすくなった、足のむくみがとれた、手足が温かくなった、など体の代謝に関する報告が数多く見られる。顔面の水分量、掌と足の温度変化からみた体感音響が与える体への影響と心理テストから見た心への影響を探る。
方法
体感音響による施術の前後で抹消体温、水分保湿量を測定しその変化を見る。心理テストによる心理不安の軽減度を測定する。
成 果
顔面の水分量は平均値で32.7%から40.4%へと増加し、掌の温度は29.67度から31.42度、また足の温度は親指の平均値で21.8度から24.3度と上昇した。心理面も39.52 から28.28と状態不安が軽減した。
考 察
体感音響の音波がマッサージ効果を生み、体の体液や血液に響き、代謝が良くなったと推測する。代謝が向上することで抹消体温が向上し、心の安心感も増えたと推測する。ウエルネスな人生の創造に貢献する可能性を示唆しているといえる。 |